してやったり。

今日は久しぶりに我が師匠のライブを見に行く。元教え子のギタリストY君を連れて、いざ出発。
場所は大阪ドームの近くの、「SUN SET 2117」というバー。何でも船を改造した建物だそうで、尻無川に浮かぶ水上バーとなっていて、夜は対岸の大阪ドームが銀色に輝いていて窓からの眺めが正に絶景。素晴らしいところだ。
のっけから悶絶ドラムソロで魅せてもらい、そこからはドラム、ベース、キーボード、サックスが見事すぎるテクニックを披露して素晴らしい音楽を作り上げる。もうどれもこれも凄すぎて感想書けないくらいに。終わった後はしばらく何も言葉が出てこず、ただただ余韻に浸るのみだった。それにしてもこのすごさをどう表現したらいいんだろう。一言で表すなら「ペギェ」て感じ。
僕は一応はドラマーなので、ドラムについてだけ少し詳しく。セットはスネア×1にタム×3、スネアとフロアの間にカウベルが1つあって、あとライドが1つ、チャイナが1つ、スプラッシュが1つ、クラッシュが3つ。クラッシュのうち1つは二枚重ねで、上がSABIAN、他のシンバル類は全てZildjian。タム類はPearl。スネアの詳細は確認できず。多分カーボンメイプルだと思われる。
なんといっても師匠のドラミングは、殆どずっとめちゃくちゃに動きまくっているのに、素晴らしいグルーブを聴衆に感じさせてくれる点がスゴイの一言。しかもそのダイナミクスや組み立てが決して難解さを志向しているのではなくて、きちんとした説得力を纏って僕らに消化させてくれる。とくに最後の曲でのドラムソロは凄まじかった。手が見えないほど暴れまわっていて、キープしている音が何も無いのに、ちゃんと拍を感じることが出来る。ドラムソロに合わせて踊りたくなったのは初めてだ。こんな人にドラム教えてもらってるなんてシアワセだ。正直、勉強になるところが多すぎて覚えきれないくらい。
Y君を連れて行ったのは、最近どうも彼の、演奏に対する熱意が前に比べたら緩くなったな、と感じたから。このライブの演奏はギターレスだったが、きっとこれで物凄い刺激を受けて、また練習に励むようになってくれるだろうと見越してのこと。簡単に言えば「そこらのレベルの低い高校生バンド見て自分に自信もってんじゃねーぞコラ」ということ。
結果は、まさしくピタリ。帰りの電車の中でずっといい音楽作りたいなあとか練習せななあとか言ってたのを見て、連れて来てよかったと僕は悦に入ったのだった。
まぁ、それ以上に僕も身体に受けきれないくらいの衝撃をくらったのだが。