第十一日目。


法皇就任直後の隊長を襲う。隊長は所詮生身の人間である。鳥の魂を体内に取り込むという離れ業をやってのけ徐々にその人間味を失いつつある主人公の敵ではなかった。と調子に乗ってると、杖の持ち主である隊長が弱ったために魔王の魂が開放される。魔王が力を込めると、封印されていた魔王の身体が出てくる。聖地といわれる場所にある女神像の中から。
「倒したがゆえに復活した」「人々の信仰の対象であった女神像から魔王の身体が」というこの二つの皮肉ストーリだが、前もっての設定がほとんどなくおまけに流されるように過ぎていったために若干無駄だった感が否めない。皮肉をもっと前面に押し出そうとするならもっとやり方が他にあっただろうに。まあいいや。
復活した魔王は聖地をそのまま地面からもぎ取り、魔城都市とする。やっぱりドラクエのラスボスは城にいないとね、ということなのだろう。早速、鳥になって都市侵略へ向かう。魔城都市のクセにアッサリ乗り込める。なんてオープンな城だ。
城は相当に長いダンジョンになっているので、何回かに分けて攻略し、いざ王様の下へ。そこそこの強さであるが正義の力で粉砕する。粉砕後、お約束どおり城が崩れていく。さあ脱走。来た時は石造だったやつらがなぜか実体を取り戻して攻撃してくる。いや、やるなら最初から来いよ、と。王様倒されてから反撃してどうすんだ。最後に城の化身みたいなヤツを倒して脱走完了。城が完全に崩壊、と思いきや、魔王が復活してキレて大変身、完全復活である。主人公達の世界と闇の世界をつないでいくつもりらしい。しかも本人は強力な結界に包まれている。
結界が破れそうもなく呆然としていると、魔王が開いた穴のお陰でこっちの世界にやってこれた神鳥が主人公達を救出。
神鳥は全く動じていない。さすがである。
神鳥はすでに対策を知っているとのこと。魔王が完全復活を遂げたがために、かつての七賢者の力がオーブとして具現化しているのでやまびこの笛を使って集めて来い、と言ってくる。オーブ集めか、ドラクエ3を髣髴とさせるなあ。しかも神鳥の下には双子の付き人が。こりゃそのままやんけ。まさかこの3つの生命体は、ドラクエ3のヤツらか?
七つのオーブは、賢者の子孫が殺された場所にあるようなので、アッサリ回収。全部そろえて神鳥の下へ戻る。神鳥は、魔王がこの前まで封印されていた杖を持っている。オーブに力を込めるとオーブが杖に吸収された。どうも杖がパワーアップしたようだ。この杖に祈り続けると、七賢者の力が引き出されて魔王の結界も破ることが出来るらしい。
いざ魔王の下へ。結界があるのでこっちの攻撃は全く効かない。しかし敵は攻撃し放題。こんな不利な状況で、四人全員が杖に祈るターンを七回も繰り返さなければならない。やってられるか。回復と祈りを交互に行いながら何とか任務をこなしていくと、杖の先から賢者達のオーラみたいなのが噴出してくる。そして七回終わったとき、結界が破られる。そしていよいよ最終決戦である。
さすがに強かった。
エンディング。
姫と王様は無事元の姿に戻り、主人公は近衛隊長に任命される。数ヵ月後、姫は例のバカ王子と結婚させられそうになるが、結婚式に主人公が乱入して助け出し、逃げる。王様も了解済み。というよくあるパターンだった。まあいっか。