Metropolis Part 2: Scenes from a Memoryアーティスト: Dream Theater出版社/メーカー: Atlantic / Wea発売日: 1999/10/22メディア: CD クリック: 21回この商品を含むブログ (34件) を見る

僕がDREAM THEATERに初めて出会った作品であり、今を以って僕の人生で最高と感じられる至高の名盤。DREAM THEATERに興味を持つ人がいた場合真っ先にこの作品を勧めることにしている。キーボディストのデレク・シェリニアン電撃的解雇後、マイクポートノイ主導の別プロジェクトバンド「Liquid Tension Experiment」のキーボーディストとして活躍していたジョーダン・ルーデスを加えての作品。アルバム全体が一つのミステリアスな物語となっていて、濃密なサウンドの中で繰られる展開に心を奪われる。
DREAM THEATERのテクニック面における凄さについては今更語るところがないので、曲を紹介。謎の夢にうなされる主人公は自分が何者かについての答えを強く求め始め、五曲目の「FATAL TRAGEDY」の重々しいギターリフ、オルガンとドラムのねっとりした絡みの中で、物語はいよいよ本番を迎える。同曲後半のメロディアスでどこか影を感じさせるギターソロがその後の悲劇的展開を予想させる。Act.2で真相が徐々に明かされ、エンディングを迎えるが、ここの音の素晴らしいことこの上なし。各パートのダイナミックな絡み合いが物語に一層のドラマ性を帯びさせる。特に最後の「FINALLY FREE」は今作の最後を飾るに相応しい秀逸な作品。
是非ご堪能あれ。