パーム。

今日は分析結果が出ていたので整理。
昼から、マレーシアから来た教授たちを招いたセミナーが始まる。内容はマレーシアにおけるパーム油産業廃棄物の有効利用について。僕も今年の上半期にずっとこのことについて調べていたので、かなり興味深く話を聴くことが出来た。
マレーシアのパーム油産業における廃棄物の量たるやすさまじいものがある。パーム油はアブラヤシの実の中果皮を圧搾することで得られる。マレーシアでは、幹、葉、果房、圧搾残渣、内果皮などのリグノセルロース資源がウン百万〜ウン千万トンの量で毎年排出される。
それまでモノカルチャー経済下で天然ゴムを大量に生産していたマレーシアは、20世紀中ごろからアブラヤシのプランテーションを大規模に展開し始め、国土の一割強がアブラヤシ農園となった今やその生産量は世界の約50%を占める。ここまでの規模をほこるがゆえに、その廃棄物の収集も比較的容易にシステムに組み込むことが出来るだろう。
で、京メカの一つであるCDMの候補としてそこに眼をつける日本企業も少なくない、というわけだ。そうなれば現地の研究者たちとの連携も重要になってくる。
セミナー終了後、報告書を作成して先生に提出して帰る。台風のせいで風が強い。