末脚不発。

今日付の朝日新聞天声人語に、昨日のディープインパクトの敗北に触れた記事が載っていたけど、とてもじゃないが頷けるような内容じゃない。ディープインパクトの「お祭り」的人気は、連戦連勝であることに加えて、脚質とか気性の荒さとかスタート難とかいう要素が入ってこそのもの。好位差しの優等生なら、少なくとも昔からの競馬ファンにこんな人気がでるわきゃない。だいたいオグリ人気とバブルの浮揚感とにそんな大きな関係があるかね。ありゃ明らかに判官びいきによるところが大きい。細かい話に突っ込めないのは色々と事情があるんだろうけど、安易に世相と結びつける根性がねえ。
で、グリグリ本命馬が末脚不発で2着という、馬券的にもドラマ的にも中途半端だった昨日の有馬記念だったわけだけど、研究室の先輩が敢えて彼を外してハーツクライを軸にしたにも拘らず負けたらしく、少し愚痴に付き合わされた。一馬身0.2秒として、いつも通り上がりが33秒台だったら、或いは中山の坂を考慮して34.0秒だったとしても間違いなく勝ってたワケだから、ユタカにはまあ文句は付けられない。直線の短さと小回りなコースを考慮してかいつもより若干仕掛けが早かったし。やっぱりちょっと薄かったのかねえ。まあ深刻な敗戦でもなさそうだ。サンデー産駒の一流馬は故障さえしなければそれなりに息長く活躍する馬が多いので来年に期待ってとこか。
それにしても、これ以上ないほどの悪条件が重なってディープインパクトが沈んでくれたにも拘らず負けてしまったS先輩が悲惨すぎる。来年の春天は逆にディープ単賞一点だ。