2005年アルバム独断と偏見ベスト10

今年はこれ以上新作を聴くことはないと思われるのでここらで今年発売されたアルバムの中からお気に入りベスト10を発表なぞしてみる。ちなみに星五個で「何度も聴きたい」というかなりの好評価。星十個は「生涯の名盤」。


■第一位

Organik

Organik

評価:★★★★★★★★★★
プログレッシブでハードなフュージョンというか】
文句ナシでNiacinの最高傑作。ヌベロのレベルアップにより実現された、3人の流動的だが互いの息を感じ取った絡みがすんばらしい。1と2にデニスの旨みがかなり凝縮されている。それぞれ今年のお気に入りナンバー2とナンバー1。




■第二位
OUT OF EXILE

OUT OF EXILE

評価:★★★★★★★★★☆
【「ウラのウラはオモテ」なド真ん中直球アメリカンハードロック】
「2つ合わせたら結局全然うまく噛み合わなかった」感のある1stから大飛躍、モレロの本性が徐々に出てきた。2のギターリフで白飯5杯は軽くいける。ブラッドのプレイはシンプルながらもハイハットに込めた感情が見事に表出。




■第三位
THE WAY UP

THE WAY UP

評価:★★★★★★★★★☆
【ジャズやらフュージョンやらプログレやらを超越】
少なくとも僕が聴いた中ではPMGの最高傑作。一曲のみという構成も間延び感なく、且つ「確かに一曲だ」と思わせる説得力。4序盤の盛り上がりから終盤の余韻への流れには発狂寸前。72分間何にも邪魔されずに、この圧倒的美にただ没頭していたい作品。




■第四位
TEN THOUSAND FISTS

TEN THOUSAND FISTS

評価:★★★★★★★☆☆☆
【次世代ヘヴィメタルの担い手】
バカ売れした2ndは一辺倒過ぎて(特にドラム)気に入らなかったが、こちらは展開もよりダイナミックになりかなり面白い。全体的にヘヴィさ増量中もアプローチはハード/ヘヴィロック的に。5や10みたいなギターソロもできたのね。今後の期待大。




■第五位
ONE NATION UNDERGROUND

ONE NATION UNDERGROUND

評価:★★★★★★★☆☆☆
【ラテン系ヘヴィメタル
タダゴトではないカッコよさ、見事な遊び。3〜7はパーフェクト。ただラテンとメタルをただ足してるだけだったりただ並べてるだけだったりで説得力に欠けるところも。頑張ってもっとすんげえ音楽を。あと、スラッシュなトコは正直もはや要らん。




■第六位
Planet Earth

Planet Earth

評価:★★★★★★☆☆☆☆
フュージョンとかジャズとかファンクとか】
ため息しか出ないデニスのフレーズの数々が、きちんと練られた楽曲の中で、生かされつつ生かしつの循環を生み出す。デニスのファンクパターンのカッコよさは他の追随を全く許さない。ますます進化し続けるデニチェンをこれからも追っかけます。




■第七位
That's What I Say: John Scofield Plays Ray Charles

That's What I Say: John Scofield Plays Ray Charles

評価:★★★★★★☆☆☆☆
【ジョンスコワールドによるトリビュートtoレイチャールズ】
トリビュートなので挙げるか迷ったが、スティーヴジョーダンが素晴らしすぎるので。3など、僕の大好きなジョンスコの音の繋ぎ目や空間が存分に。6のイントロのシンプルビートによる立ち上げは鳥肌モノ。本年のベストドラム音。




■第八位
Octavarium

Octavarium

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
ドリームシアタープログレメタルなのだが、それでも敢えて言えばプログレポップ】
ヘヴィさ、テクニカルさはともに前作よりもダウンし、かといってそれほどキャッチーでもなく、しかしポップ。ポートノイのドラムサウンドは随分マトモになってきた感じだが、それはそれで少し寂しい。なんといってもやはり8がいいが、他はあまり行って欲しくない方向性に。




■第九位
ホワイト・バタフライ(3ヶ月期間限定スペシャル・プライス)

ホワイト・バタフライ(3ヶ月期間限定スペシャル・プライス)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
【ブリティッシュラウドロック
いつか化けると思って応援しているが、今作では大化けとまではいかず中化け。とはいえ相変わらずのこのキャッチーさはスゴイの一言。やりたいことはそのままに、表現力が増した感じ。次作辺りで真価が問われるか。




■第十位
First Chapter

First Chapter

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
【メロディアスな叙情プログレメタル】
ドリムシ以来プログレメタルバンドは数多くあれど、ここまで衝撃的なデビュー作は記憶に無し。まだまだ思い切った展開や遊びが少なく、更に言えば先人達の影響がかなり濃いが、このバンドには飛び抜けたポテンシャルがありそう。




以上。今年はなかなかにHR/HMな年で、新譜旧譜ともにWEB上やタワレコで聴きまくったおかげでかなりいい音楽たちと出会うことができた。来年も素晴らしい音楽と出会えますように。。
…来年は多分フュージョンイヤーだな。