新・実践コードワーク1 ボイシングとプログレッション作者: 篠田元一出版社/メーカー: リットーミュージック発売日: 1998/12/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る

さてこの前楽器屋で色んな本を立ち読みしてたが、理論書で間違いなくこれが一番いいだろうという本を見つけた。リットーミュージックの「新・実践コードワーク」シリーズ。
様々な天才達の経験則を理論的に解析して一般化するという手法は現代音楽理論の根幹にあるもので、だからと言って「サルでも分かる」的な、レベルを極限まで下げたあまりにも平易すぎる音楽理論書はもはや音楽に対する冒涜と言ってもいいと僕は思っているので、そういった点でこの本は内容のレベルとそれに対する説明の量がちょうど良いのではないかと思う。ほぼ最小限と思われる理論的説明と、あとはそこからの派生として考えられる色々な進行の例示、という進め方である。
ちなみにシリーズ第一巻となるこの本書では、第一章がコード基礎理論のほぼ全般、テンションを含めたヴォイシング解説、第三章がUSTや分数コードの説明、第四章が転調の手法、という構成になっている。
他の本も色々見ていたが、さっき言ったように内容が簡単すぎるとか説明がヘタクソだとか必要不可欠な事項を網羅できてないのとかばかり。もし実践的な作曲法を学びたい人がいれば、この本を一度手にとってみるのをオススメする。僕も少しずつ時間を見つけて勉強していきたいと思う。