ミクロの世界。

大寝坊をかます
午後の実験。前半は電子顕微鏡の試料作成のデモンストレーション。なんかそれに関係するビデオを見た後、実際に先生やTAの人が作るのを見学する。まず透過型顕微鏡の試料作成。ガラスを割ってナイフを作ったり極小の試料の向きを変えたりと、かなり手先の器用さが求められる作業だと思った。向きを変えた試料を、ガラスやダイヤモンドの刃で0.03μmとかの厚さにスライスする様を顕微鏡で覗く。なんだか切片が余りにも薄かったから初期のポリゴンを思い出した。それくらい非現実的な光景だった。続いて走査型顕微鏡の試料作成。木材ブロックを電子線を用いて薄く金でカバーする。手を入れてみたらどうなるのだろう、と一瞬思ったが、中がほとんど真空状態だから無理じゃんとツっこまれる。まさしく。
後半からはいよいよ自分達で試料を作る番。今日は木材のスライスだけ。とは言ってもいかんせん経験不足なので大苦戦。班で一つの課題をすることになっているので、作業は交代である。その待ち時間を利用して、先生に研究について色んな話を聞かせてもらった。世の中はまだまだ分からないことばかりで楽しいなあ。
少し早く終わったので、来年度からお世話になる研究室に挨拶に行く。暗かったせいもあり少し迷う。中央キャンパス広すぎ。ようやく当該研究室の入っている建物に到着し、少し緊張しながらノックして入室。が、教授は不在。やはり相変わらず相当お忙しいようだ。
せっかく北部からこんなところまで来たし、ということで多分本を衝動買いするだろうなと思いつつルネに寄って行く。ゲーム業界の不振を分析しているような本があったからチラッと立ち読みする。ゲーム業界の人間のコメント、著者の分析ともに余りにも考えが足りない。将来が危ぶまれる。しばらく店内をぶらついて、案の定二冊お買い上げ。いつものことなので特に驚きもしないし情けなくなったりもしない。購入した本にブックカバーを装着している(生協はセルフサービスなのです。)と、「読書マラソン」なる企画のカードを発見。「本を継続的に読んで、4年間で100冊以上を目指そうという企画のこと」らしい。10冊読むごとに生協利用券をくれるそうだ。表に「在学中に本を100冊以上読もう」と書いているが、これは学生中ということだろうか。それとも今から院の2回生まで、でもいいのだろうか。まあいいや、とりあえずやってみよう。むしろ今から大学卒業するまでに100冊を目指してやろう。それほど難しくもないだろうし。質の低下ゆえに動機の低下をもたらし、それ故に自己形成の糧とならず時間の無駄になってしまうノルマ主義にだけは陥らないとここで誓っておく。
さあ、この土日でドラクエクリアできるかな。