運び屋。

今日は、馴染みのスタジオの楽器を車で運ぶ。壊れたアンプをアメ村の三木楽器まで持っていく。このスタジオは個人でやっていて、店長がかなり面白い人だ。いつも個人練習に来ている他、何度かレコーディングでもお世話になっていて、色々教えてもらったこともあるが、二人で長い間話したことはなかったような気もする。
なんでも昔はインディーズの音楽事務所で働いていて、その後独立してスタジオを開いたらしい。なるほど、音楽小僧の扱いが巧いのもそのためか。
車の中でひたすら音楽談義である。成功したヤツ、どん底に叩き落されたヤツ、才能の壁に苦しんで諦めたヤツ、道の分岐点で音楽をやめたヤツ、などを色々と目の当たりにしてきただけに店長の言葉が実に興味深い。スタジオの店長という生活が楽しそうだった。
外国人アーティストの来日時のライブの補助みたいなのもやっていたらしく、超大物ミュージシャンの名前がゴロゴロ出てくる。そうか、こんなにトップを色々と見てきた人に、俺のドラミングは褒めてもらったのか。お世辞だろうが一応光栄に思っておこう。
「スタジオを開いて色々あるけど、君含めて色んな音楽を愛する人たちと知り合えたんが一番楽しい。その人たちが一生音楽やって楽しんでくれるのが俺も一番うれしい」とは店長の言葉。俺はもちろん一生ドラマーっすよ?
帰ってきてからは昨日のバラし作業の続き。今日で完了。疲れた。