いい日だった。

二限目の森林分析化学はつまらないので出るのをやめる。ついでに四限目の環境経済ゼミも、ゼミのクセに人が多すぎてやる気をなくしてやめる。
夕方から、社研主宰の講演会に出席する。講師は間宮陽介氏。わずか一時間半ほどの講演だったが、実に素晴らしい内容だった。初めは読書の話題から入って、最終的には日本の構造問題総ざらい。マスコミの問題、公と私の乖離による社会へのアクセスの消失など、実に簡潔かつ明快に話が進められていたと思う。間宮氏は経済学者だが環境問題の方でも結構有名で、別の農学部の学生が日本の市民における環境問題の位置づけの低さについて質問した時の答えも、本当にいい話だった。最終的にはもちろん中間集団の話になるのだが、時代文脈の説明が本当にうまい。ずっと頷きっぱなしだった。
それにしても同じような問題意識を共有している人がこんなにも一杯いるのに、何で日本にはなかなか変化の兆しが現れないのだろう。僕が資金肥大化とコンテンツの無味無臭化を繰り返すマスコミの悪循環を止める可能性について聞いたとき、先生は一言「多分無理だと思う」という趣旨の答えをくれた。そうか、間宮陽介を以ってしても解決策は見つからず、か。
さっき言った農学部の三回生、かなりキレ者オーラを出してたな。久しぶりに見た。こういう人材がたくさん集まって力をあわせようとするなら、ひょっとしたら変えられるかも、とも思った。社研に入るのかと期待していたら、どうやら講演会を覗きに来ただけらしい。残念。
その三回生に環境サークルに誘われた。時間が合えば行きたいがなあ。。。考えておこうっと。