残念無念。

院試二日目。1限目は専門科目。4問のうちから2問を選択する方式で、大体はバイオマスや森林生態や燃焼計算の問題が2つでるから、それを選択する予定。で、第一問はウチの研究室ど真ん中の、水の性質についての記述問題。とりあえずこれは選択するとして、あともう一つは何にしようと思ってページをめくると、第二問は電離平衡、第三問は物理化学。やばい。あんまり得意じゃない。過去問の傾向からいけば第四問は生化学系で、これまた僕は余り得意じゃない。これはヤバイ。と思って第四問を見ると、案の定遺伝子の問題。が、よく見ると人を馬鹿にしてるのかというくらい簡単な穴埋め問題。なんてラッキーな。勉強しなくて良かった。
午後から面接。といっても5分足らずで終わる簡単なもので、お決まりの質問以外は来ないらしい。だから別に事前に何も用意することなく臨む。狭い教室に教授・助教授の面々がぎっしり詰まっているというかなり異様な光景に最初は戸惑うが、何とかこなす。ところが、最後に別の研究室の教授から思わぬ質問が来る。「バイオマスエネルギーを志望しているということだが、他のエネルギーについては考えなかったのか」という趣旨の質問。質問が来ると思ってなかったので一瞬ビビる。でもこんなもんはハッタリをかましたモン勝ちだと思って「バイオマスは扱いにくいからこそ僕がやる価値があるんです」と熱く応えたらアッサリ納得してくれた。何を聞きたかったのかよくわからんけどまあいいか。
面接を終え、結果を待っている間に実験結果の整理をしたり先輩と駄弁ったりする。夕方頃になって教授から呼び出され、無事合格が告げられた。ただ僕としては、たくさんの食べ物がかかっているのでその順位が気になる。そこでまず「どれくらいの成績でしたか」と遠まわしに聞くと「割といい成績だったよ」というあいまいな答え。更に「割といいってどんなもんでしたか」と聞いても再び「どんなって・・・割といい成績や」という答え。しつこくもう一度「どれくらいですか」と聞くと「うーん、第一種の奨学金もらえるよ」という微妙な答え。これだけじゃなんとも分からないので、助手の先生を「一位になったら色んなものを奢ってもらえることになってるんですけど」と問い詰めたら「ああ、Unfortunately」という非情の答え。豪華ディナー2つと焼肉が消えてしまった。実に残念だ。落胆。
まあそもそも1週間の、それも適当な準備だけで1位を狙おうなんてちょっと図々しすぎたか。それにしてもつくづく思うのは院試問題の簡単さ。全然勉強の成果が出ないような問題作るから、こんな適当な準備しかしてない僕なんかが第一種の奨学金を貰うようになるのだ。ちゃんと一生懸命勉強した人にあげられるような問題にしたらいいのに。
しかしながら心暖かい先輩方は、1位を逃した非才かつ怠慢な僕に合格祝いとしてメシとケーキとカラオケを奢ってくれることを約束してくださいました。4回生が一人しかいないのでお祝い独占。幸せだ。
というわけで、色々と励ましてくれたり叱咤激励してくださった皆さん、ありがとうございました。無事合格致しましたことを報告申し上げます。