2006年。

明けましておめでとうございます。
年末年始のゆったりした時間、皆さんはどんな音楽をBGMにして暮らしてらっしゃるでしょうか。僕は昨年末にスタジオの店長から交換で借りたメセニーやスターンやTower Of Power、それからわが師から同じく交換で借りた「Fusion for Miles」というCDなどを聴きまくっております。最後のは特にえげつないです。マイルスへのトリビュートで、メンバーがアホみたいに豪華。僕の大好きなパットマルティーノやエリックジョンソンなども参加しております。ドラムがヴィニーであることもあって、わが師が好みそうなハードフュージョンサウンドであります。
というわけで日記書きます。
さて、元旦ということで何か抱負でも書いてみよう。うーむ。
「その場その場で上と前と足元を見て気楽に進む」
これで行こう。てか意味が自分にしか分からんな、これは。まあいいや。
ところで僕は毎年、年末年始の大量に余った時間を利用して、車に常時積んでいる音楽CDRの整理をする。僕の持っている全CDからの選りすぐりの120枚余りである。聴くことが少ないだろうなと思われるものを除き、代わりにこの1年で仕入れたお気に入りCDのコピーをこのコレクションに加えるのだ。(ちなみにこの恒例行事が執り行われるまでは、お気に入りのCDのオリジナルをそのまま車に載せて聴く。)
この「除くCDを選ぶ」という作業が、毎回毎回困難を極める。なんせ元の120枚も全部お気に入り。特に今年のように、新しく追加されるCDが多ければ多いほど苦しむ。なんというかそのCDに物凄く申し訳ない気持ちで一杯になるのだ。
でもそこは心を鬼にして、相対的にお気に入り度の小さなものを苦心の末に選び出し、新しいものを入れていく。こうして「お気に入りコレクション2006」が完成、「ああ、去年もいい音楽と巡り合ったな」と感慨に耽るとともに幸せで満たされたのだった。
コレクションを見てて少し思ったんだけど、昨年は「ああ、歴史ってのはこうやって変遷していくんだな」というのをしみじみと感じさせる作品と出会った年だったな。ヘヴィメタルでいえばDISTURBEDの「TEN THOUSAND FISTS」なんかを聴いてるとつくづく思う。明らかに時代が変わっている。別に「歴史を作った」というほど大きなムーヴメントを1つのバンドが作り出したという訳ではないのだけど、様々な世代的・地理的文脈を背負った才能豊かな個々のアーティストや製作スタッフ達が、既出の偉大な作品たちを踏まえた上で、オリジナリティを、より大きな満足感を、そして音楽的極みを飽かず弛まず追求していくことが時代を作っていくのだなあと。昨年は「最新」を見守り続けたから特にそう感じたんだろうな。今年もこのモードは維持しとこう。その方が何倍も楽しそうだ。
明日の箱根駅伝を見るためにそろそろ寝なければ。