ネット社会の未来像 (神保・宮台激トーク・オン・デマンド (3))作者: 宮台真司,東浩紀,西垣通,神保哲生,水越伸,池田信夫出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2006/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (50件) を見る

情報の受け手としての市民達の間には大きな断絶が出来つつあるが、少なくとも「この本を読む側」にいる人は近未来のネット社会に希望ばっかり抱かずに、考えられ得る(特に負の面の)副次的効果を知りきちんと状況を認識し行方を注視しつつしっかりと生きていきましょう。というメッセージが込められてる気がする。
丸激での議論にかなり多くの加筆がなされている。実際の番組でもそうだったけど、特に東浩紀西垣通の回が面白い。情報管理社会についての論点が凝縮されている。
というか最近宮台真司はよくネタばらしをするようになった気がする。そうやって自分の立場やそれを背負った戦略に言及した方がより効果があるという戦略なんだろうか。そういう「言及」に何かを感じ取れる人をうまく掬い出すという。メタゲームに邁進する人は多分そういう「言及」には魅力を感じないだろうから。