愛用教則本。

最近打ち込んでいる個人練習で愛用している教則本たちを紹介。

スネア・メソッド [MR] “Mastering Rudiments

スネア・メソッド [MR] “Mastering Rudiments" 石川 直 【CD付】

ブラストのスネアソリストも務める石川直のルーディメンツテクニック教則本。それぞれのテクニックについて、基礎から応用をこなすことで習得できるようになってる。それぞれの項で、どういう順序でどう練習すればいいか、真摯に説明されているのが印象的だ。ただ譜面を並べただけでなく、可能な限り読者がうまく習得できるように心配りされている。全ページの約3分の1の紙面を割いて、ドラムを叩くとはどういうことか、ドラマーとしてどういう態度でどう成長するのがいいのか、とても熱く語られているのも特徴。著者が、ドラムと出会ったことで得られたものが、音楽に限らずたくさんあるということがよく判る。特にこれから始めようという若者には意義深いメッセージと思う。
なによりもこの本が良いのは、応用の長めのトレーニングがとても音楽的に練られているという点だ。スネアだけなのに心地よいフレーズが満載で、練習していてとても楽しいし、何とかその曲を自分のモノにしてやろうという動機付けにもなるし、そしてその曲をさらに心地よいものにするために一つ一つの音にこだわるようになる。両手シングルストロークの20小節の練習を出来るようになったときは嬉しかったな。。
今までルーディメンツをほとんどやってなかった僕にとっては、この本で練習して身に付けた技術の存在はあまりにもデカイ。基礎練習はもっとゆっくり効果が現れるものだと思ってたけど、やり始めてすぐ自分が上手くなってるのが分かるくらい、劇的な効果があった。
まだ習得率50%てとこなので、あと一年くらいかけてマスターしようと考えてる。