レーガンとブッシュ。

新保守の代表格であったレーガン元大統領が死去。レーガン大統領と言えば「小さな政府」路線の大改革が有名ですが、長らく不景気が続きしかも企業倫理が地に落ちつつある今の日本でこんなことやったら、ホッブズじゃないけど「万人の万人に対する戦争」が市場で起きそう。そして何より今まさにどこぞの二世大統領は彼と同じような路線を歩み、世界の経済情勢(とりわけアメリカ)はレーガン政権時代と同じような状況になりつつありますが、決定的に違うのは軍拡路線における仮想敵国の違い。今回は冷戦という誰にでもわかりやすい敵対関係が無いぶんきっと将来このかわいそうな人は相当な批判を以って歴史の中で振り返られることでしょう。
ニューヨークタイムズの記事にはなぜかレーガンの外交面の功績(冷戦終結の基盤作り)とイラン・コントラゲート事件のことのみが取り上げられていました。確かに話としてはそのへんが面白いけど今は彼の内政政策と今の状況におけるブッシュの政策を比べて論じる方が有益だろー。