京都議定書での削減義務を日本は達成できるのか。

この点に関しての記事をseironの方に書きました。基本的な視点はほぼ網羅されていると思いますので、興味のある方は是非ご一読下さい。
記事は「ニュースで追跡!マニフェスト」(http://www.seiron.org/news/)の「国土環境」カテゴリから見ることが出来ます。
まずは目標達成が何においても重要であるという前提のもとで個人的な考えを申しますと、ロシア等の安価なホットエアを大量に購入しすることで引き起こされる、国際社会、とりわけEU諸国からの信頼の低下、文化的尊厳の失墜というものの深刻さは、国家100年の計を考える上で無視出来ない甚大さを伴う可能性が高いと思います。それについては京都議定書からの離脱そしてイラク政策の失敗などを続けるアメリカを良く見ておく必要があります。
第二次約束期間では中国を初めとした現・途上国にも削減義務を負わせる方向に向かうと思いますが、その時に日本の第一次約束期間での振る舞いが、途上国側の削減義務回避の為の材料に使われる訳にはいかない。途上国が削減義務を負わない限り、アメリカの復帰についての見通しも暗いまま。
京都議定書は妥協に次ぐ妥協の産物ではあるが、第一歩としての価値は大きい。しかし人類は次のステージで、実質的な温暖化対策をはじめなければいけない。この時に、世界最高水準の省エネ技術や林業技術を持つ日本の役割も必ず大きくなる。
というわけで皆さん、次の選挙の時は是非とも環境問題について各党・各候補者がどのような政策を唱えているかについても是非注目してみてください。