エネルギー・環境

 ジャトロファの可能性。

最近、バイオディーゼル業界(ひたすら地味な業界だが)では、ジャトロファ(ヤトロファ/ナンヨウアブラギリ)という油糧作物が注目を集めている。背景にあるのは、バイオマスエネルギー普及拡大でとかく問題視される、食料との競合、そして食料の価格高騰だ…

 ピークオイルと高効率車への置き換え。

随分前のエントリ[http://d.hatena.ne.jp/yeyehill/20050813/p2]のコメント欄にこんなURLが貼られてた。 http://asyura2.com/0510/nature01/msg/363.html 要するに既存の自動車をエネルギー効率の高い乗用車に置き換えるのにもエネルギーが要るんだから…

 エネルギー源調達はいつも危険と隣り合わせ。

原油高騰が背中を後押しして、いよいよメタンハイドレート実用化へ向けた動きが。 http://www.asahi.com/science/news/TKY200602180234.html そして、経産省は新たな国家エネルギー戦略を策定する予定。 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060208AT1F0801…

 バイオディーゼルのすべて。

以前から言及しておりました『バイオディーゼルのすべて』は2006年1月30日発刊予定となりました。 http://www.ipcj.com/books/chemistry/956.htm以下、以前のエントリーをそのまま転載。ウチの教授が編著を務めた本が出ます。その名も「バイオディーゼルのす…

 牛。

seironのニュース解説に新しい記事を書きました。今回はアメリカ・カナダからの牛肉輸入解禁について。マスコミに煽られてないでリスクという観点で見ようという話です。 正直書きたいことが多すぎてまとめるのに相当苦労しました。いつものペースで書いてた…

 本が出ます。

2005年12月15日、ウチの教授が編著を務めた本が出ます。その名も「バイオディーゼルのすべて」。 燃料としてのバイオディーゼルの特性に加えてその実用例や分析方法にまで言及し、さらにはその原料となる油脂にも詳細に解説を施しており、かつて無いほど網羅…

 環境税導入に関するアンケート。

・環境省による調査(環境省サイトにおけるアンケート)[http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6616] 1.環境税の考え方について ・ 賛成 : 194 (13.5%) ・ どちらかと言えば賛成 : 755 (52.4%) ・ どちらかと言えば反対 : 259 (18.0%) ・ 反対…

 seironニュース更新。

えっらい遅いお知らせですがseironのニュース解説に新しい記事を書きました。今回は新しく決定された経営所得安定対策等大綱についてです。背景と問題点と大綱の内容とこれからのポイントを極めて簡単に紹介してます。 この記事を書いた後seironのスタッフか…

 環境税導入なるか。

先日発表された環境省による環境税の具体案[http://www.env.go.jp/policy/tax/051025/index.html]。 昨年の案と同じく税率は2,400円/炭素トンで、3,700億円の税収を見込む。平成19年1月からの実施予定だが、ガソリン、軽油、ジェット燃料に関しては原油価…

 エネルギー・環境でマニフェスト比較。

各党のマニフェストについて、少しエネルギー・環境分野に特化して軽く比較してみる。まずエネルギー。自民は依然として原子力メイン。社民と共産が原発縮小の立場で、「核燃料サイクル計画即時中止」とか訳の分からんことを言っている。民主は原子力につい…

 液体バイオマス燃料。

この間のエントリ[http://d.hatena.ne.jp/yeyehill/20050720#p1]で「2008年からETBEを7%混入したガソリンを販売することになった」ということを書いたけど、今日はその関連で、液体バイオマス燃料についてまとめておきたいと思う。「環境関連の知識の一つ…

 太平洋で温暖化防止。

日米中韓印豪などが参加した、エネルギーや環境に関する協定が結ばれたらしい。アメリカはこれまでの態度とどう整合性をつけるつもりなんだろうか。 http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20050728k0000e030059000c.html 今のところ技術や…

 もっと頭使って記事書け。

20日付の朝日の夕刊の一面に「風力発電 目標ピンチ」という記事があった。 太陽光やバイオマスと並ぶ新エネルギーの3大分野の一つである風力発電について、2010年度の導入目標達成が極めて難しい状況にあることが、経済産業省総合資源エネルギー調査会の小…

 運輸(自家用車)部門削減なるか。

京都議定書目標達成計画[http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/kakugi/050428keikaku.pdf]が閣議決定された際に書いたとおり[http://d.hatena.ne.jp/yeyehill/20050430#p1]、未だに温室効果ガスの排出量増大が止まらないのが業務その他部門、家庭部…

 クールビズ。

seironのニュース解説に新しい記事を書きました。今回は環境教育についての触りの部分です。 要するに環境教育がいかに重要であるかということなんですが、一番言いたかったのは、クールビズ自体による二酸化炭素排出減への寄与の小ささを理由にクールビズを…

 seironニュースが更新されました。

今回の原稿は、脱石油戦略の三本柱である、省エネ・新エネルギー・原子力の現行政策について簡単にまとめたものになっています。 省エネ法改正案の最大の問題点は、自家用車に対する規定が全く無いことです。まあここは常識的に考えて最も後回しにされるであ…

 京都議定書目標達成計画

28日、京都議定書目標達成計画が閣議決定されました。seironのニュースにも書くつもりですが、いち早くここでその内容について検討したいと思います。 まずは大まかな話から。2002年度の温室効果ガス排出量が1990年より7.6%増だったことから、義務達成の為…

 予防原則と後悔しない政策とリスク評価。

seironのニュース解説に新しい記事を書きました。花粉症から始まって、環境政策一般のことについても触れています。特に上の三つのキーワードについて簡単に説明しています。 この問題が微妙なのは、例えばBSEの話を考えればよく分かるんではないでしょう…

 ポスト京都議定書の課題

seironのニュース解説に新しい記事を書きました。前回の記事がUPされたときにこっちのblogで書いたことを詳しく説明しています。特に後半部分はなんとしても押さえておいて頂きたい点です。是非ご一読を。 記事は「ニュースで追跡!マニフェスト」(http:/…

 京都議定書での削減義務を日本は達成できるのか。

この点に関しての記事をseironの方に書きました。基本的な視点はほぼ網羅されていると思いますので、興味のある方は是非ご一読下さい。 記事は「ニュースで追跡!マニフェスト」(http://www.seiron.org/news/)の「国土環境」カテゴリから見ることが出来ま…

 丸激第205回「神保リポート 今ツバルに起きていること」の乱暴な要約と感想。

後半で論じられていたのは「全体としての方向付けをどうするのか」と「どういう社会を築くべきか」という点。前者に関しては「こうした方が得だよ」という風に持っていって、自然と根付かせる(しかもその立場についていつでも論議しあえる)という、これま…

 新月伐採のナゾ。 <「素敵な宇宙船地球号」を見て>

冬の新月の日に伐採して、その後数ヶ月葉枯らしをした木材は、カビも生えにくい上ひび割れもおきにくく、数百年も強度を維持する建築材になるという話。オーストリアのきこり達に伝わる言い伝えで、同様の言い伝えが日本にもあるらしい。オーストリアでこの…

 燃料電池。

化石資源の有限性を前提とした場合、我々は現行の社会に大きなダメージを与えないようにしながら、徐々に非化石資源の道を歩まなければならない。大きく分けるとマテリアルレベル・燃料レベル・エネルギーレベルにおける化石資源の代替物を見つけ出し、しか…

 グラフト共重合体。

昨日から作ってたグラフト共重合体完成しました。置換度2.15のセルロースアセテートの残存OH基に、0.2%濃度の触媒(2-エチルヘキサン酸スズ(2))のもとでε-カプロラクトンを導入したもの。ε−カプロラクトンのホモポリマーと比べると結晶構造が少なく弾…

 ピレネーヒグマ射殺に見る環境倫理

ピレネー原産のヒグマ亜種のメスを猟師が撃ち殺してしまったそうな。http://www.asahi.com/international/update/1108/008.html 朝日の言う「うっかり」の意味が分からないのはいいとして、テレビでは何も考えずに「難しい問題ですね」と浅いコメントで締め…

 樹木の切り口について。

樹木の幹を円柱と見た場合、水平方向に切った切り口を木口面、半径方向に刃を入れてそのまま鉛直方向に切った切り口を柾目面、半径と垂直な方向(接線方向)に刃を入れて鉛直方向に切った切り口を板目面といいます。

 進むバイオマス利用。将来は意図的にバイオマス生産か。

今日の朝日の社説には農業を雇用の受け皿にという趣旨のことが書いてありました。農学部学生としてこれに触れぬわけにはいきません。 工業原料生産を目的とした農業についてこれっぽっちも触れていない。大体あそこに書かれてるような、無農薬ハーブ栽培、間…